格安SIM「LINEモバイル」の料金について詳しくまとめました
2019/06/12
SNS界の巨人である「LINE」が2016年9月15日よりサービスを開始した格安SIMサービスの「LINEモバイル」。この記事では、格安を謳うLINEモバイルのプランごとの料金や、その他プランの細かい仕様や注意して起きたポイントについてまとめてみました。
LINEモバイル【料金まとめ】
初期費用
内容 | 料金(税抜) |
---|---|
登録事務手数料 | 3000円 |
SIMカード発行手数料 | 400円 |
「登録事務手数料」はLINEモバイルのエントリーパッケージを購入して申込みをした場合に限り、無料になります。エントリーパッケージには「エントリーコード」が記載されており、そのコードを入力することで登録事務手数料はゼロになる。
LINEモバイル データSIM(SMS付き)エントリーパック (ナノ/マイクロ/標準SIM)[カウントフリー・iPhone/Android共通・ドコモ対応] LMN-AMA01
エントリーコードには有効期限があり、一度使用したエントリーコードは再利用できないので注意。
LINEフリー / 月額基本利用料
プラン | データ容量 | 料金(税抜) |
---|---|---|
データSIM | 1GB | 500円 / 月 |
データSIM + SMS | 620円 / 月 | |
音声通話SIM | 1200円 / 月 |
LINEモバイルの一番安いプランです。データ容量は一律1GBで、データ通信(SMS付き)だと1ヶ月あたり620円で利用できる。新しいLINEアカウントを作りたいなど、SMS認証の必要なアカウントを作成する時にとても重宝しそうです。
なお、LINEモバイルには「カウントフリー対象サービス」というサービスが用意されており、この一番安いプランのLINEフリーの場合は以下のアプリがカウントフリー対象になっている。
対象 | 機能 | 詳しく |
---|---|---|
LINE | トーク機能 | テキスト、または音声メッセージの送受信 |
スタンプ、画像、動画、その他ファイルの送受信 | ||
無料通話、ビデオ通話 | ||
タイムライン機能 | 画面表示、投稿(画像、動画を含む) | |
その他の使い方 | スタンプのダウンロード | |
着せ替えのダウンロード | ||
友だち一覧画面の表示・友だち追加 | ||
「その他」画面の表示 |
LINEフリープランだと「LINE」を使う場合はデータ容量に関係なく使い放題です。docomoなど、キャリア通信だとLINEだけで300~500MB使ってしまうことがあるが、LINEフリーなら「LINEのし過ぎでデータ容量が無くなってしまった...。」なんてことが無くなる。
しかし、以下の場合はこのカウントフリーサービスの対象外になるので注意したい。
- 外部リンクへの接続(LINEアプリから、別のウェブサイトやブログに飛ぶこと)
- LINEアプリ内でトーク画面などに配信されるライブストリーミング動画(LINE LIVE 機能)を使うこと
- LINE株式会社が提供する「LINE」アプリ以外のサービスを使うこと
要するにLINEの外部は対象外ということだ。普通にLINEを使っている場合は問題にならない。
コミュニケーションフリー / 月額基本利用料
プラン | データ容量 | 料金(税抜) |
---|---|---|
データSIM + SMS | 3GB | 1110円 / 月 |
5GB | 1640円 / 月 | |
7GB | 2300円 / 月 | |
10GB | 2640円 / 月 | |
音声通話SIM | 3GB | 1690円 / 月 |
5GB | 2220円 / 月 | |
7GB | 2880円 / 月 | |
10GB | 3220円 / 月 |
LINEモバイルの標準的なプラン。データSIMだけのプランは無くなり、SMS機能付きから提供となる。データ容量3GBで月間1110円という料金は、さすが「格安SIM」というだけのことはありますよね。例えば、docomoのデータSパックだと、データ容量2GBで月額3500円もかかってしまう。
1ヶ月の通信料が多い傾向にある人は、LINEモバイルのコミュニケーションフリーがちょうどいいと言える。通学や通勤中にTwitterやInstagramを見る習慣のある人だと、毎月1GB以上は簡単に使ってしまうと思います(僕の個人的な経験から)。
対象 | 詳しく |
---|---|
LINE | LINEフリープランと同じく |
タイムライン画面の表示・投稿(画像・動画も含む) | |
「ホーム」「ニュース」「通知」の画面表示 | |
メッセージ機能の利用(DM) | |
プロフィールの編集 | |
タイムラインの表示・投稿(画像・動画を含む) | |
ニュースフィードの表示・投稿(画像・動画を含む) | |
「リクエスト」「お知らせ」「その他」の画面表示 | |
プロフィールの編集 | |
タイムラインの表示・投稿(画像・動画を含む) | |
ストーリーの画面表示・投稿(画像・動画を含む) | |
検索画面での検索・検索結果表示(画像・動画を含む) | |
アクティビティの画面表示 | |
ダイレクトメッセージの利用 | |
プロフィールの編集 |
コミュニケーションフリープランでは、LINEフリープランのLINEに加え、更に「Twitter」「Facebook」「Instagram」の3つのアプリがカウントフリー対象になっている。日頃から頻繁にこれらのアプリを使う人でも、月間3GBのデータ容量を使い切るのはかなり難しそうだ(Youtubeを使えば簡単ですが...)。
対象外になるケースも、一応まとめておきます。
- 外部リンクへの接続
- Facebook LiveまたはMessengerの利用
- Twitterのライブストリーミング動画(Periscope)の利用
外部サービスを使った場合はカウントフリー対象外ということ。
MUSIC+ / 月額基本利用料
プラン | データ容量 | 料金(税抜) |
---|---|---|
データSIM + SMS | 3GB | 1810円 / 月 |
5GB | 2140円 / 月 | |
7GB | 2700円 / 月 | |
10GB | 2940円 / 月 | |
音声通話SIM | 3GB | 2390円 / 月 |
5GB | 2720円 / 月 | |
7GB | 3280円 / 月 | |
10GB | 3520円 / 月 |
LINEモバイルの最上位プランが「MUSIC+」です。料金はコミュニケーションフリーに比べてほぼ1.5倍になっています。何が違うのかというと。
対象 | 詳しく |
---|---|
LINE | LINEフリープランと同じく |
コミュニケーションフリープランと同じく | |
LINE MUSIC | 「ホーム」「カテゴリ」「検索」「マイミュージック」の画面表示・利用 |
音楽の視聴 | |
オフライン再生のための音源保存(音楽のダウンロード) |
カウントフリー対象サービスに「LINE MUSIC」が追加されただけです。ちなみにLINE MUSIC自体を利用するには別途月額料金を課金する必要があるので要注意。データ容量を気にせずにLINE MUSICを使いたい人なら最高のサービスかもしれませんが、iTunes派の僕には魅力が感じられない。
なお、LINE MUSICのカウントフリーにはいくつか注意点があります。
- 楽曲の再生、またはダウンロードを利用する場合、独自の速度設定をしているとのこと。
- LINE MUSICのストリーミング音質設定は「音質 - 中」が推奨されており、「音質 - 高」で長時間使った場合は通信速度を制限する場合があるとのこと。
高音質で聞いたりダウンロードを大量にしていると制限させられる。いくらカウントフリー対象と言っても、さすがに音楽の再生やダウンロードにはかなりの通信量を消費するものと思われます。
ちなみに、LINE MUSICでのデータ使用量は4分で0.01GB(高音質)です。食べ放題で元を取るのは難しいと言いますが、LINE MUSICの場合は高音質で20時間聞いてしまえばデータ使用量は3.0GBに達します。
20時間ということはだいたい300曲分なので、毎日10曲聞いていれば1ヶ月で達成可能。あくまでも憶測ですが...1日に30~40曲と聞く人だと制限させられるかもしれませんね(3GBのプランの場合です)。
データ量追加の料金
内容 | 料金(税抜) |
---|---|
データ量0.5GB追加 | 500円 |
データ量1.0GB追加 | 1000円 |
データ量3.0GB追加 | 3000円 |
データ容量を使い切ってしまった場合、料金を払うことで追加できます。追加したデータの有効期限は、追加をした日の属する月の翌月末日。例えば、2月13日に1GB追加した場合、3月31日がデータの有効期限になる。
SIMサイズ変更時の料金
内容 | 料金(税抜) |
---|---|
SIMサイズ変更手数料 | 3000円 |
SIMカード再発行手数料 | 3000円 |
標準SIM(miniSIM)、micro SIM(マイクロSIM)、nanoSIM(ナノSIM)と、3種類のサイズが用意されている。どのサイズに変更しても3000円掛かる。
SIMカード損害金
内容 | 料金(税抜) |
---|---|
SIMカード損害金 | 3000円 |
契約が終了する際に請求されることがある料金。具体的にどのような場合に請求されるのかは明記されていませんが、一般的に「SIMカード損害金」は、契約が終了した時にSIMカードを返却しなかった場合に請求されます。
LINEモバイルの提供しているSIMカードは「貸与品」という扱いなんですね。だから、最後には返さないと料金を取るよということです。
MNP転出手数料
内容 | 料金(税抜) |
---|---|
MNP転出手数料 | 3000円 |
「MNP」前に使っていた携帯番号を引き続きLINEモバイルでも使いたい場合に掛かる手数料。
解約手数料
内容 | 料金(税抜) |
---|---|
解約手数料 | 9800円 |
この解約手数料ですが、発生するのは音声通話SIMの契約を最低利用期間内に解約、またはMNP転出をした場合のみです。最低利用期間は利用を開始した翌月から12ヶ月目の末日まで。その間に、解約したり、他のキャリアへMNP転出をしたりすると9800円の手数料を取られてしまう。
データSIM、データSIM(SMS付き)の場合は利用した期間に関係なく、いつ解約しようが手数料は取られません。
ユニバーサルサービス料
内容 | 料金(税抜) |
---|---|
ユニバーサルサービス料 | 2円 / 月 |
SIMカード1枚ごとに発生する料金。
オプションサービスの料金
サービス | 料金(税抜) |
---|---|
留守番電話 | 300円 / 月 |
割込通話 | 200円 / 月 |
端末保証サービス | 450円 / 月 |
持込端末保証サービス | 500円 / 月 |
留守番電話と割込通話サービスについては特に説明をするところはありません。が、保証サービスはもう少し説明が必要です。
保証サービスとは、端末(スマホなど)を落としたりして壊してしまった場合や、普通に使っていたのに突然故障してしまった場合にのみ受けられます。そして、月額料金だけでなく、修理する場合には以下の料金が別途掛かる。
料金(税抜) | |
---|---|
端末交換・修理代金 | 1回目:5000円 |
2回目:8000円 | |
キャンセル手数料 | 3000円 |
違約金 | 40000円 |
保証サービスを受けていても修理は有料です。1回目は5000円、2回目は8000円。しかも保証されるのは本体部分だけで、SIMカード、電池パック、電源コードなどの付属品は一切保証されない。
また、保証サービスの利用を申し込んだ後に、こちらの都合で申し込みをキャンセルしたり、故障した端末を送付しなかった場合にはキャンセル手数料や違約金が掛かる場合もある。
LINEモバイルは格安のデータ通信量と、カウントフリーサービスが売りであって、保証サービスは「おまけ」程度のものだと思っておいたほうが良いですね。あまり良心的な保証サービスとは言えないので。
通話料 / SMS利用料
内容 | 料金(税抜) |
---|---|
通話料 | 20円 / 30秒 |
SMS送信料(国内) | 3~30円 / 通 |
SMS送信料(国際) | 50~500円 / 通 |
SMS受信料 | 無料 |
通話料は日本国内で使う場合は30秒で20円ですが、海外に向けて使う場合はNTTドコモの国際電話と同額の料金がかかります。例えばアメリカだと34円、韓国だと57円、インドネシアだと68円といった具合に。
料金表はこのサイトにあります。
SMSの送信料は、1回に何文字送ったのかで料金が変わります。なお、データSIM(SMS付き)の場合、海外でSMSの送受信は出来ないので注意。
docomoとLINEモバイルの料金を比較してみた
比較 | プラン | データ容量 | 料金(税抜) |
---|---|---|---|
LINEモバイル(コミュニケーションフリー) | データSIM + SMS | 3GB | 1110円 / 月 |
5GB | 1640円 / 月 | ||
7GB | 2300円 / 月 | ||
10GB | 2640円 / 月 | ||
ドコモ(ひとり向けのパケットパック) | データSパック | 2GB | 3500円 / 月 |
データMパック | 5GB | 5000円 / 月 | |
ウルトラデータLパック | 20GB | 6000円 / 月 | |
ウルトラデータLLパック | 30GB | 8000円 / 月 |
※2017年1月時点の料金です
データ通信だけをしたい場合だと、いかにLINEモバイルは「安い」のかが分かります。例えば、コミュニケーションフリーの3GBプランだと月間1110円。それに対して、ドコモの2GBプランだと月間3500円と3倍以上も料金に差がある。
しかも、ドコモのようなキャリアの場合、データパックだけでなく他の基本料金なども必要なため、月々の料金はもっと高額になっていく。LINEモバイルのデータ容量が2~3GBずつ増えるのに対して、ドコモは5→20GBといきなり間が開くのもいやらしい。
- とりあえずスマホデビューをしてみたいけど、キャリアの月額が高すぎて踏み切れない人
- 4人家族でキャリアの通信サービスを使っているけれど、毎月10000円を超えてしまい悩んでいる人
- 電話はLINEを代用するので、とにかく安くスマホを使いたい人
- SMS認証のために(LINEアカウントを複数作りたいなど)新しい電話番号が欲しい人
- LINEやTwitterだけで毎月のようにスマホの速度制限にあたってしまう人
こういった「悩み」を抱える人にとって、LINEモバイルは最高の解決方法のひとつになると僕は考えている。
たとえば僕の実家の両親と祖父母はLINEを連絡手段にしているのだが、電話をするときも基本的にLINEなのだ。それなのに、ドコモの高い月額料金を払い続けている。データ容量も5GBを4人で分けて使っているので1人あたり1.2GB程度しかない。
というわけで、近いうちに「節約」としてLINEモバイルのコミュニケーションフリーに乗り換えようと思っています。
実家の料金内訳はだいたいこのようになっている。月々14200円も払い続けている。連絡手段のほとんどはLINEで、よく使うアプリもInstagramが多いにも関わらず無駄に高いドコモのプランを使い続ける必要があるのだろうか...?
比較 | プラン | データ容量 | 料金(税抜) |
---|---|---|---|
LINEモバイル(コミュニケーションフリー) | データSIM + SMS | 3GB | 1110円 / 月 |
3GB | 1110円 / 月 | ||
3GB | 1110円 / 月 | ||
3GB | 1110円 / 月 | ||
合計(4人) | - | - | 4440円 / 月 |
こっちの方が絶対に安い。
LINEモバイルに興味を持った人はぜひ公式サイトも訪れてみて欲しい。公式サイトは少し料金やプランが分かりづらいが、この記事で説明したとおりの内容と違いはない。
以上「格安SIM・LINEモバイルの料金について詳しくまとめました」という話でした。