UTme!は稼げるのか?そしてUTme!を副業にするために必要なものは?
2016/06/28
ユニクロ公式のアプリ「UTme!」は、アプリだけでデザインTシャツを作ることができ、そして出品して売れれば1着あたり300円の儲けが出るという話題になりつつあるアプリ。しかし、本当に簡単に稼げるのか・・僕はLINEスタンプで苦い経験があるのでイマイチ稼げないのではと思っている。だから、期待はせずにUTme!を試してみました。
結論、UTme!で稼ぐのは難しい
UTme!でデザインをいくつか作って、実際に出品してみたものの。
却下されてしまうことも多い。
だが、なによりも悲しいのは出品から10日以上の時間が経過したものの、一向に売れる気配はないということだ。
ってことは、素人がちょっと頑張ってそれっぽいデザインを作ったところで、全く売れないし稼げないという結論になってしまった。
残念だが、誰でも稼げる副業と謳われているほどのアプリではない。なんで稼ぎづらいのかを色々と考えてみた。
UTme!で稼ぐのが難しい理由
以下に、僕なりに考えてみたUTme!で稼ぎづらい理由についてまとめてみました。
- 価格設定が高いため簡単に買ってくれない
- なんとか一着売れても300円の儲け
- LINEとくらべてマーケットの規模がずっと小さい
- UTme!の知名度が低い
だいたいこの4つに集約される。
まず、価格設定が妙に高いのが気になる。Tシャツ1着にいまどき1990円を払う人って少ないのでは?
なおさら素人の書いたそれっぽいデザインでは、とてもじゃないが2000円の価値を見いだせないと思う。
そして、なんとか2000円の価値を見いだせるデザインを作り、1着売れたところで収益は300円にしかならない。これが1000円くらいならまだマシなんだが売れづらさに対して300円って・・。
売れない理由は価格設定だけではない。そもそもUTme!という市場はLINEと比較するとずっと小さい。UTme!アプリ自体の知名度もさほど高くない。実際にどれくらいの差があるのか見てみよう。
これがユニクロのUTme!の情報。
インストール数を見てみると、10~50万ダウンロードとなっている。
次にLINEだ。
スマホを使っている人なら、誰でもLINEは知っている。インストールの数も1億~5億と、UTme!の1000~5000倍も規模が大きい。LINEスタンプは単価も安くて買いやすいという利点がある。
以上のことから、UTme!で月に数万円を稼ぐのは中々に厳しいと思う。月に数千円でも稼げたら上出来ではないだろうか。
UTme!で稼ぐために必要な物は?
では、UTme!で稼ぐのは無理なのかと言うと、実際には稼いでいる人はいる。
稼ぐためには、稼いでいそうな人たちを参考にしてみるのが手っ取り早い。
UTme!のアプリ、公式サイトで、ランキングというところがある。
そこを見てみると売れていそうなデザインがハッキリと分かる。ランキング上位の作品はお気に入り数も多いのが特徴で、デザインも可愛いかったり尖っていたりする。上位の人たちがいくら稼いでいるのかを知るすべは無いが、トップクラスの人で月に数万は稼いでいるかも。
おそらくデザイナーやイラストレーターにとっての副業という感覚で。(僕のような素人が、副業としてUTme!を使うのはかなり厳しいということ)
UTme!で稼ぐために必要なモノ
ランキングを上から下へと俯瞰していると分かると思いますが、やはりデザインが大事です。
- センスの良いデザイン
- 美少女系のデザイン
- シュール系
- シンプルだけどエッジのあるデザイン
- 綺麗な写真を加工した系
ざっとこんな感じになる。素人でもなんとか出来そうなのは、シュール系や写真系かと。
シュール系は、おもしろ発言やシュールな発言を考えて、それをフォントで表現するだけ。言葉さえ考えられればデザインは二の次なのでデザインに関して素人でもシュール系なら作れる。
写真はデジカメと、ちょっとした写真ソフト(有料ならPhotoshop、無料ならGIMPなど)が必要。
綺麗な写真などを撮って、Photoshopのアクション機能でプロっぽくして、おしゃれなフォントを入れるなりして、海外雑誌の広告っぽい雰囲気を出すと売れるかもしれない。ランキング上位の写真系を参考にするのもいいと思う。
それ以外の美少女やら、エッジのあるデザインなどは基本的に高いスキルが求められるので絵を描いたことがないような素人だと、かなり敷居は高い。しかも、美少女を描けるというなら、わざわざUTme!で売らなくてももっと儲けやすい方法があるので。
UTme!で稼ぐための他のポイント
デザイン以外の要素で稼ぎやすくなるポイントは限られているが、一応。
- 宣伝力があると良い
- ブログを持っているならブログの記事で宣伝してみる
- Twitterでフォロワーが多いならそこで宣伝してみる
そう、残された手段はもう宣伝力だけです。
UTme!はデザインの更新速度が速く、人気のないデザインはすぐに埋もれてしまいます。少なくともランキングに入らないと稼げないと考えたほうが良い。ランキングに入るためには実際に売れているかどうかと、お気に入り数も影響している。
Twitterなどで自分の作品を宣伝して、お気に入り数を10くらいに伸ばせればチャンスはあるだろう。宣伝の力があっても、作品自体に魅力がなさすぎたら売れないと思いますが。
UTme!まとめ
総合すると、副業に最適などと謳われていることの多いUTme!は決して簡単に稼げるような甘い世界ではなかった。
トップランカーは基本的にデザイナーとしての実力を持った人たちだし、美少女系のデザインで上位に入り込んでいる人はPixivやTwitterでかなりの宣伝力を有した人たちが多い。
結論、そのような宣伝するための基盤(TwitterやInstagramで1000人単位のフォロワーが必要)や、デザインの実力があまり無いような素人が月に数千円稼げたら奇跡だと思われます。
UTme!はダウンロード数も少ないし、市場が小さいのが問題です。市場が小さいということは、トップランカーといえど稼げる金額には限界がある。LINEスタンプのランク1位は500~600万ほどの売上があると言いますが、UTme!で1位になっても、大きく見積もって5~6万円。少なく見て月に1万円くらいではないだろうか。
以上、UTme!についてレポートでした。
絵を描ける(特に美少女やBL系のイラスト)という人なら、UTme!ではなく他の方法で副業やお小遣い稼ぎをしたほうがいい。
今回の記事でUTme!をやってみようと思った方は、こちらの記事で始め方やTシャツの作り方を詳しく説明しているのでどうぞ。(でも、UTme!はよほどの腕が無いと稼げないと思いますが・・。)